シノハユ第39話「五月雨傘」感想。
期待をかける山本先輩の素敵な表情に魅かれる
シノハユ第39話「五月雨傘」
ビッグガンガン2016vol.12感想です。
本日はシノハユのBG本誌感想を。40Pオーバーあるのでいつもの
通り気になったところメインにざっくりとですが。冒頭の1勝8敗とか
ウエディング慕ちゃんの場面は敢えて割愛してまずは登校の風景。

一番のりだと思っていたら既にみんな揃っていたというシーン。
なんかよくわかんないけどダンディーに振る舞う玲奈さんが印象的。
あと足を組んだ閑無さんはそこはかとなくえろいと思った。

部室に受験勉強をしに来たという山本先輩と白築後輩の会話。
ユーモアのある返し方をしてくれる先輩っていいですよね。んで
もって牌の音を聞くと落ち着けるという会話から始まった先輩の
過去エピソード。



ややこしい言い方で恐縮ですが後輩Ver.の先輩がお披露目。
あれもしかして山本先輩ってかわいいんじゃねっていうのが
このカット見た時の素直な感想です。

ぶっちゃけお話の本線は強敵!菰沢中ってな感じでハイライト
されておりました。先輩の心を間接的にへし折ったのはちひとも
の知子さんですかねこれ。微妙に髪型違うので一応推測には
なりますが。

でもその直後に来たシーンは個人的には今号のハイライトと
いって差し支えないくらいいい画と台詞でした。自分にはない
ものを持ち合わせている後輩たちに大いに期待する山本先輩。
表情がとても魅力的なのと,彼女の台詞に合わせた慕ちゃん
たちのコマ割りがいいですね。


あとはスペック高いなこの子,って感じで山本先輩の美少女ぶりが
改めて注目されるところです。糸目キャラとして普段その属性を隠し
てるのはちょっとずるい。
あとは後半部分でついにというか,千沙先生まわりのドラマが動き
始めた感があります。

慕ちゃんたち湯町中麻雀部の面々は勿論の事,読者的にも大いに
疑問符がつく導入で来ましたね。強くなりたい一心でようやく熱が
こもってきた麻雀部に冷や水を浴びせるような午後の練習中止の
宣告。果たして彼女の真意はどこにあるのか,何とも気になります。



購読された方はご存知,玲奈さんが傘を忘れた事に端を発した
杏果さんとはやりさんの相合傘イベント。新鮮な組み合わせも
さることながらその会話内容も興味深かったです。

リアルな話高校野球でも高校サッカーでも越境入学とか当たり前
の時代ですし,この考え方はある意味普遍的になりつつあります
ね。会話内容から少し逸れた話題になりますが既存のライバルに
越境入学が発生するのかというのがむしろ個人的には気になり
ます。ナオさんとチョコさんあたりはコンビ組みそうですが愛知に
なるのか東京なのかそれとも…みたいな。まあ現時点では妄想
でしかありませんが。

少し話が逸れましたが,はやりさんの本音は別にあるという部分。
彼女をしてこういう台詞が出るあたり,慕ちゃんはその名の通り
多くの人から慕われる存在であるというのを読者的には再認識
できますね。


小ネタになりますが今号の玲奈さん。かーちゃん呼びが個人的
にはいい感じ。シノハユママ勢はいずれ劣らぬスペック持ちです
が果たして玲奈ママはどんな御方なのか,気になります。

閑無さんたちが会話の流れで過去エピソードに触れた部分。
今だから笑って話せていますけど。ダメだね,の場面とか閑無さんが
昨日はゴメ…で扉を開けたら誰もいないシーンとか,当時は胃が
キリキリするような展開もあったのを思い出します。

逆説的に言えばそういうエピソードを一つ一つ乗り越えてきたのを
間近に見せられている分,彼女たちに対する思い入れというのも
話数を重ねるごとに強くなっているのを実感するというか。朝酌に
進学した頃にはそのカタルシスは半端ないんじゃないかと今から
想像してしまいます。

ラストの方では午後練中止に思うところがあるという事で閑無さん
の決断のもと千沙先生に直接物申す展開に。


このカットの閑無さんが凛々しくて良さげです。このへんの決断力
と行動力が将来的にキャプテンシーの一つとして良い方向へ
向かえばいいなあという気が個人的にはします。勿論朝酌で主将
やるのかとか全然わかんないですけど。現状で思慮深さとかは
若干不足しているのかもですがそこは脇を固める嫁キャラである
杏果さんの出番ってことで。

話を戻して今号の引きは話をしようとした千沙先生はその場に
いませんでした,という事で。なんというかVS菰沢中の流れに
なる前に湯町中麻雀部としては暗雲たれこめる展開となって
しまいました。以下次号。

というわけで大分端折ってはいますが。今号で動きを見せた
千沙先生周辺のドラマが何とも気になります。どういう意図で
彼女は熱意を持って部活に励む湯町中麻雀部を律するのか。
また千沙先生の過去も大いに気になるところです。今のその
立ち位置は彼女自身が麻雀に打ち込んでいた時に端を発する
のか,それとも指導者として何かの挫折を経験しているのか。
彼女の心の傷(になるのかはまだわかりませんが)たる過去の
エピソードと,慕ちゃんたちがそれに対してどう接していくのか。
千沙先生と湯町中麻雀部の面々がこの先どういった形で目の前
の課題や困難を乗り越えていくのか。今後の展開が気になる所
ですが,まずは次号センターカラーに注目してみたいです。

月刊ビッグガンガン 2016年 Vol.12 12/24号
購読された方はご存知ですが告知のページで表紙と思しき
イラストが載っていましたね。まあ恐らくは安堵したという方
が大多数ではないかと。流石に髪型等大幅なイメチェンは
ありませんでしたが,個人的には思慮深そうなその表情に
朝酌女子で彼女がどんな進化を遂げているのか,楽しみ
になりました。

シノハユ(7) (ビッグガンガンコミックススーパー)
おまけで咲日和。湯町の巻②は小3Ver.という変化球展開でした。
かんなパンチだ!

編集のシゴトなのかもですが玲奈さんのキャラ説がちゃんと時系列
に沿っててこまけーなおい,ってツッコミ入れたくなりました。
ちゃんとキャラづけも配慮されてるっぽいのが木吉紗先生やるなー
って思います。


木吉紗スタイルな閑無さんのいじり方が個人的にはツボでした。
閑無さんの魅力再発見,ってな感じでこれはこれでありでは
ないかと。



こちらも描き下ろしや特典を含めて発売が楽しみです。

咲日和(6) (ビッグガンガンコミックス)